春日大社の東に広がる三角形の御蓋山・春日山とその奥の花山あたりを春日山原始林といいます。御蓋山は、昔から信仰の山で、承和8年(841年)に木の切り出しや狩りが禁止され、いまでは特別天然記念物として古代の原始林の姿をそのまま残しています。ここには、約175種の植物や約598種の草花、天然記念物ルーミスシジミなど約1180種の昆虫が、古代とかわらぬ自然の中で暮らしています。奈良奥山ドライブウェイや滝坂の道から原始林を手軽に散策することができます。また原始林には、鶯の滝や朝日観音、春日山石窟仏などの石仏が数多くあります。