ねらい

学習の内容

奈良公園にはシカのふんを片付けてくれる「ふん虫」と呼ばれている生き物がいます。ふん虫は、動物のふんをえさとして食べる生き物の一つです。奈良公園の地面をよく観察してみると、昆虫をみつけることができます。この昆虫は、主に奈良公園付近でしか見られないめずらしい昆虫で、ルリセンチコガネといいます。他にもふんや動物の死がいを分解してくれる昆虫がおり、重要な役割をもっているのです。奈良公園に生きる生き物を観察することで、これまで大切に守られてきた世界遺産を次の世代に伝えていくために、地域の環境を守っていくことの大切さを学びます。

授業の流れ

奈良公園の自然を感じよう。シカ、ディアライン、ふん、ナギなどに注目してみよう。

奈良公園が、シカのふんだらけにならないのはなぜだか考えてみよう。

土の中にどんな生き物がいるか調べよう。

奈良公園の自然を、どのように守っていくと良いのか、考えよう。

ねらい

学習の内容

江戸時代中期、奈良のガイドブック的な役割を果たしたのが「南都八景」です。その八景とは「春日野の鹿」「猿沢池の月」「佐保川の蛍」「南円堂の藤」「東大寺の鐘」「三笠山の雪」「雲井坂の雨」「轟橋の旅人」。昔の人々が大切にしてきた美しい風景は、地域の大切な財産です。その美しい奈良の風景とは、どこのどんな風景なのかを見つけることで新たな奈良の財産に気づくとともに、自分たちが選んだ「新南都八景」をより多くの人に知ってもらい、地域への誇りと愛着をもてるようにすることを目的として授業展開をしていきます。

授業の流れ

江戸のころの「南都八景」を調べてみよう

夏休みの自由研究「○○のまち 再発見!」

現代の「新南都○○八景」を選定しよう
候補地を挙げ、たくさんの人にアンケート調査をしよう

「新○○八景」を多くの人に知ってもらおう
・地域の人を招いて発表 ・世界遺産学習全国サミット等で発表しよう

ねらい

学習の内容

「古都奈良の文化財」のひとつに挙げられる東大寺。その東大寺には正倉院があります。そして、その正倉院には正倉院宝物が納められ、さらに正倉院宝物の中には歴史を語る書蹟が多く残されています。しかし膨大な宝物の中でも「書」という小さな遺産に目を向けられる機会は非常に少ないのが実情です。そのような過去の偉人が遺した心のこもった書を「臨書」という古典書法にふれて学ぶ機会は、書の美しさに気づくだけでなく、歴史背景や書き手の人物像にふれることにつながります。

授業の流れ

クイズ「わたしはだれでしょう」奈良にゆかりある人物の名前をあてる

奈良にゆかりある歴史人物の筆跡を知ろう

書かれた文字から受ける印象を話し合おう

奈良にゆかりある歴史人物について詳しく知ろう

ワークシートにまとめ発表し合おう

ゲストティーチャーのお話を聞こう

聖武天皇の字で作品づくり
:気に入った一字を練習し、清書した文字をモチーフに団扇をつくろう

作品を発表し合おう